ハンス・ベルメール

ファースト・ドールの骨組みのラインが滅茶苦茶かっこいいなと惚れたのが始まりで、写真のセンスや球体の扱い方が逸脱している。後にも先にもこの人を越える人はいないでしょう。低俗すれすれなシュルレアリストです。

私が好きなのはこちらの動画です。

球体関節人形も好きだけれど、私はどうも作品を”モノ”として割り切った作家が好きなようで、人間としての表面的リアリティを追求したものよりも、生々しいまでの内面的リアリティを好みます。故に、わざと球体を誇張したり、腹の空洞や骨組みの露出した、または人間であればありえない繋がり方、壊れ方をした作品に感動を覚えます。時として残虐で歪で奇妙さや怖さすら覚える、技術だけでは成しえない世界観こそその作家自身の真価が感じられるように思う。

フランス語字幕ですがベルメールの紹介ムービーです。

ドローイングはこちら。ちょいちょい性的描写が混じりますが、線がめちゃんこかっこいい。



ベルメールに関する記事リンクは以下

【完全解説】ハンス・ベルメール「日本に衝撃を与えた球体関節人形」

ハンス・ベルメール(1902年3月13日-1975年2月23日)はドイツの画家、版画家、オブジェ作家、写真家。1930年なかばに制作した等身大の少女人形作品が一般的には知られている。 それまでは絵描きだったが、ナチスへの反発をきっかけに1933年から人形制作を始める。グロテスクでエロティシズムな球体関節人形を制作し、それらを演劇仕立てにして野外撮影した自費出版の写真集としてが、パリのシュルレアリスム・グループから注目を集めるようになる。ベルリンからパリへ亡命後、シュルレアリスム運動に参加したあと、積極的に自身に眠るエロティシズムを探求するようになる。 ベルメールには日本の球体関節人形の創生に大きな影響を及ぼしている。1965年に雑誌『新婦人』で澁澤龍彦がハンス・ベルメールの作品を誌面で紹介。その記事を見た四谷シモンが多大な影響を受け、本格的な球体関節人形の創作を始める。以後、球体関節人形は少しずつアンダーグラウンドで広まっていき、四谷シモンをはじめ、吉田良、天野可淡、恋月姫、清水真理などの現代人形作家を生み出した。 なお美術史的には、ベルメールは人形作家ではなく、シュルレアリムの写真家、画家として位置づけられている。球体関節人形は、ベルメールの長い芸術活動の中の一部であり、一般的にはファーストドールとセカンドドールのみ知られている。特に晩年はウニカ・チュルンをモデルにしたドローイングの画家として評価を高めた。

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